変化に富んだ自然環境と歴史のエピソードに彩られ、団体旅行の目的地として不動の人気を誇る伊豆の温泉街ですが、社会情勢の変化に伴ってかつての賑わいが失われてゆくにつれ、個人客や小グループへとシフトした客層と施設とのミスマッチの解消が緊急の課題となっています。
かつて千人風呂といわれ広ければ広いほど良いよされた大浴場。団体客のニーズに合わせた広大な浴槽は解放感にあふれている反面、『入浴を楽しむ』という現代の指向には必ずしもマッチせず、水資源を大切に使うという意味でもあまり好ましいものではありません。今回はこの伸び伸びとした大きな浴槽の良さを残しつつも高低差や歩行湯など変化にとんだ温泉入浴を楽しめる仕掛けを提案しています。また過去の増改築によって発生した有休スペースを活用して、市街を一望出来る眺めの良い露天風呂が完成しました。
※写真協力:株式会社聚楽 無断転載を禁止いたします
場所:静岡県伊東市
設計期間:2010年9月〜2010年12月
工事期間:2011年1月〜2011年3月 竣工日:2011年3月9日
施主:株式会社聚楽
企画:株式会社クリエイティブフェイス
設計、監理:インターアクトデザイン室
施工:東映建工株式会社
ITO city Shizuoka Japan
Finished day : march.9,2011
Client : Juraku Co., Ltd
Management : Creative face Co., Ltd
Design and direction : Inter-act design archtects office
Contracter:TOEI-Kenko Co., Ltd